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DEEPOT / コラム

担当者が休んでも困らない、案件引き継ぎメモの作り方【印刷して使える無料書式】

2026年11月3日 文:前山 大地(展示会・イベント用品のレンタル業で現場と営業を経験)
案内役のディープが、大きな案件引き継ぎメモを指さして説明している様子

18秒の解説動画(音声なし)。再生ボタンを押すと読み込みます。

動画の内容:担当者が休んだ日に、見積書と手配書だけでは案件の現在地が分からない。そこで、案件引き継ぎメモ1枚に9つの欄(基本情報、現在の進み具合、最新の決定・変更、未完了の作業、確認が要ること・保管場所)を書いておくと、次にやることが分かる、という流れです。

担当者が急に休んだとき、代わりの人が案件の状況をすぐ分かるでしょうか。

書類はそろっていても、「最新の変更は何か」「協力会社へ連絡したか」「次に何をする日か」は、担当者の頭の中にしかないことがあります。以前のコラム「イベント用品レンタルの手配ミスを防ぐには?」でも書いたとおり、案件は基本的に担当者が1人で対応するので、その人が書き残さなければ、ほかの人には状況が分かりません。

この記事は、そうなる前にできる備えとして、案件の引き継ぎメモの作り方をまとめたものです。紙1枚で始められる書式も付けました。「これで案件が止まらなくなる」とまでは言えません。ただ、担当者以外の人が、迷わず確かめを始められる状態にはしやすくなります。

担当者が休んだとき、案件のどこで困るのか

たとえば、こんな場面です。

たとえば、こんな場合です(例え話です)

搬入の前日に、担当者が急に休むことになった。代わりの人が案件の書類を開くと、見積書も手配書もある。ただ、お客様から数量の変更があったのか、倉庫や協力会社へ伝えたのか、返事待ちのことが残っているのかは、どこにも書いていない。

見積書と手配書を持って見比べ、困っているディープ。後ろには空いた椅子
書類はそろっていても、案件の現在地は分からない

ここで分かるのは、「書類があること」と「次の作業が分かること」は別だということです。私の経験でも、社員の出入りが激しい時期は、案件の状況が担当者の頭の中にしかないと、引き継ぎで抜けが出ました。

引き継ぎで必要なのは、案件の「現在地」と「次の作業」

全部の経緯を書き写す必要はありません。代わりの人が最初に知りたいのは、次の3つです。

  1. 決まっていること:日程、数量、搬入場所など。いつ変わったかも添える
  2. まだ決まっていないこと:お客様や協力会社の返事待ち、確認中のこと
  3. 次にやること:誰が、いつまでに、何をするか
ボードの「決まっていること」「返事待ち」「次にやること」の列のうち、次にやることを指さすディープ
決まったこと・返事待ち・次にやることを分けて見せる

操作して見る:メモが書き上がるまで

1 / 5
1案件番号・案件名
2担当者・代理の担当者
3更新日時・書いた人
4会期・搬入・搬出の日時
5現在の進み具合
6最新の決定・変更
7未完了の作業
8返事待ち・確認・注意
9連絡先・書類の保管場所

この3つが見えれば、担当者に電話がつながらなくても、確かめる順番が分かります。逆に、決まったことと返事待ちのことが混ざっていると、読む人は「どこまで進んでいるのか」を判断できません。

紙・Excelでできる、案件引き継ぎの工夫

今の紙やExcelの運用でも、次のことはすぐ始められます。

紙・共有のExcel・メールやチャットを、引き継ぎの面で比べると、次のようになります。

やり方向いていること注意したいこと
紙1枚(案件ごと)現場や倉庫で直接見せやすい。書き足しが速い最新の1枚がどれか分かりにくくなる。外出先から見られない
共有のExcel離れた人も見られる。検索や並べ替えができるだれが更新したか分からなくなる。同時に開いて上書きされることがある
メールやチャットやり取りの経緯が残る他の案件の連絡に埋もれる。最新の決定がどれか探す手間が出る

どれかが正解というより、「最新はどれか」「誰が更新するか」を決めておくことが肝心です。

引き継ぎメモだけでは解決しにくいこと

引き継ぎメモは役に立ちますが、万能ではありません。紙やExcelの運用では、次のことが残ります。

新旧2枚の引き継ぎメモを見比べて、どちらが最新か迷うディープ
メモが2枚あると、どちらが最新か迷ってしまう

つまりメモは、情報を集める手段です。見積書・手配書・在庫の内容を自動でそろえるものではありません。直前の変更が入ったときの確認は、直前変更チェックシートのほうが向いています。

【無料書式】1案件1枚の「案件引き継ぎメモ」

担当者が不在のときに、案件の状況を確認するための1枚です。⑥⑦⑧に紙面の半分ほどを使うようにしました。実際の引き継ぎで大事なのは、変更・未完了・注意することだからです。

案件引き継ぎメモ

担当者が不在のときに、案件の状況を確認するための記録。1案件1枚。変わったら、更新日時を書き直す。

① 案件番号:
案件名:
② 担当者:
代理の担当者:
③ 更新日時:
書いた人:
④ 会期・搬入・搬出の日時:

⑤ 現在の進み具合

⑥ 最新の決定・変更(いつ・何が変わったか。なければ「なし」)

いつ何が変わったか(変更前→変更後)

⑦ 未完了の作業

やること担当期限

⑧ 返事待ち・確認が要ること・注意すること

⑨ 連絡先・書類の保管場所(電話番号は書き写さず、どこを見るかを書く)

DEEPOT コラム deepot.jp/deepot-column/

よくある質問

案件の引き継ぎメモは、いつ書けばよいですか?

受注した後や担当者が変わるときを起点に、大事な決定や変更があったときに書き足す方法があります。休む直前にまとめて書く運用だと、急に休んだときには間に合いません。1案件1枚を決まった場所に置き、変更のたびに更新日時を書き換えるのが、紙でも始めやすい形です。

見積書や手配書があれば、引き継ぎメモは要りませんか?

帳票には商品・数量・金額が書いてあっても、お客様への返事待ちのことや、次に誰が何をするかまでは分からないことがあります。メモは帳票の代わりではなく、帳票だけでは見えない「いまの状況」を補うものです。

紙とExcelでは、どちらで引き継ぐのがよいですか?

現場で直接見ることが多いなら紙、離れた人どうしで更新するなら共有のExcelが候補になります。どちらでも、最新はどれか、誰が更新するかを決めておくことが大切です。複数人が書き換える場合は、更新のしかたと置き場所をそろえてください。

まとめ|担当者以外にも分かる状態をつくる

引き継ぎメモで残したいのは、次の3つです。

  1. いま何が決まっているか
  2. まだ決まっていないことは何か
  3. 次に誰が何をするか

まずは進んでいる案件をひとつ選び、このメモを1枚書いてみてください。担当者でない人が読んで、分かるかどうかを確かめます。分からないところが、引き継ぎで抜けやすい部分です。

ただ、案件が増えると、メモを書き足す手間と、最新かどうかを確かめる手間が積み重なります。そこから先は、案件の情報を1か所にまとめる「仕組み」の話になります。

DEEPOTについて

DEEPOTは、展示会・イベント用品のレンタル会社向けの業務システムです。案件の画面で、見積・受注・手配書・請求書の進み具合と、「この案件の流れ」(いつ何を発行したか)を見られます。手配書は配送・事務・倉庫などの部署へ送れて、送ったかどうかも表示されます。ただし、「誰が次に何をするか」は人が書き残す必要があります。登録なしで触れる体験用の画面(架空のデータ)があります。